昨秋に私が舞台出演させて頂きました「北州」の世界を大河ドラマでやっており、先週スタートしました。「北州」は吉原のことですが、江戸のどのあたりに位置していたのかもわかりやすい説明でした。小柴風花さん扮する吉原の花魁(おいらん)や禿(かむろ)も登場していましたが、日本舞踊でも花魁の歩き方や禿のポーズをとる振りがついてます。また吉原は四方を塀や堀で囲まれていて唯一の表向きの門は「大門(おおもん)」」だけだったのですが、その大門も、「袂(たもと)ゆたかに大門の花の江戸町・・・」と「北州」の歌詞に出てきます。テレビに限らず、目にしたもの、耳にしたものが、日本舞踊の稽古を通して更に生活に彩を与えてくれます。
ご参考までに、清元「北州」は1818年に作られました。ドラマの蔦屋重三郎(1750/1/7-1797/5/6)の生きた少し後のようです。イメージを膨らませて大河ドラマを楽しみたいと思います。
2025年1月10日
小寺一光咲
2024年11月 日本舞踊協会 神奈川県支部名流邦舞祭出演 清元「北州」